情報数学 I

第二回: 基本概念: 集合など

Martin J. Dürst

duerst@it.aoyama.ac.jp

O 棟 529号室

http://www.sw.it.aoyama.ac.jp/2007/Math1/lecture2.html

AGU

© 2006-7 Martin J. Dürst 青山学院大学

今日の予定

Moodle の登録の諸問題

集合の概念

同一性について

集合の表現

集合の図

ベン図 (Venn diagram)

 
 
 
 
 
 
 

部分集合

集合の大きさ

ベキ集合

集合の演算: 和集合

(sum, union)

集合の演算: 積集合

(product, intersection)

集合の演算: 差集合

(difference set)

全体集合

集合の演算: 補集合

(complement, complementary set)

集合演算の法則

  1. ベキ等律: AA = A; AA = A
  2. 交換律: AB = BA; AB = BA
  3. 結合律: (AB) ∩ C = A ∩ (BC); (AB) ∪ C = A ∪ (BC)
  4. 分配律: (AB) ∩ C = (AC) ∪(BC);
    (AB) ∪ C = (AC) ∩ (BC)
  5. 吸収律: A ∩ (AB) = A; A ∪ (AB) = A
  6. 対合律: A = (Ac)c
  7. 排中律: AAc = U
  8. 矛盾率: AAc = {}
  9. ド・モルガンの法則: (AB)c = AcBc;
    (AB)c = AcBc

集合の限界

今週の宿題

提出方法: プレーンテキスト (メモ帳など、拡張子が .txt) のファイルを作って、Moodle で 10月11日 (木曜日) 22:00 までに提出。

  1. 自分で四個の元の集合を作る。他人と同様なものを使うと減点される。
  2. 1. のベキ集合を作る
  3. 元の数がゼロ個から六個までの集合のベキ集合の大きさの表を作る。例:
    |A|     |P(A)|
    0       ?
    1       ?
    ...     ?
  4. ある集合の大きさとそのベキ集合の大きさの関係を式で表し、その式の根拠について簡単に説明する。
  5. ゼロ個から五個の元の集合の同じ大きさの部分集合の数を数えて表にまとめる。例:
    |A|     n       |{B|B⊂Aかつ|B|=n}|
    ...     ...     ...
    2       1       2