プログラミング基礎
II
第一回
(2011年9月26日)
概要: プログラミングの概要、Ruby
の特徴
http://www.sw.it.aoyama.ac.jp/2011/PB2/lecture1.html
Martin J. Dürst
duerst@it.aoyama.ac.jp
O 棟 529号室
テュールスト・マーティン・ヤコブ
© 2006-11 Martin
J. Dürst 青山学院大学
目次
- プログラミング基礎 II (Dürst) について
- プログラミングの概要
- Ruby の概要と歴史
- Moodle への登録
- 演習
自己紹介
授業の位置づけ
青山スタンダード => テーマ別科目 => 領域H
(情報の技能)
- プログラミング基礎 I (前期; 鷲見先生): HTML,
ウェブページ
- プログラミング基礎 II (後期; 鷲見先生): Java
プログラム言語
- プログラミング基礎 I (前期; Dürst): XML
(文書・データ記録言語)
- プログラミング基礎 II (後期; Dürst): Ruby
プログラム言語
成績評価方法
授業中のミニテストと演習課題: 50% 以上
期末試験: 50% 以下
出席は取らないが、出席しないと必ず大損
授業の進め方
- 資料配付とウェブ公開
- 資料は完全なものではない: 書き込みが大事
- 授業の後半は演習
- 宿題 (演習の延長) とミニテスト
- 定期試験
授業の目的
前期:
- プログラミングで非常に大切なデータから入る
- XML を中心にデータの構造、扱え方を勉強する
後期:
- Ruby
プログラミング言語でプログラミングの基礎を学ぶ
プログラミングの概念
- 計算機は指示がないと何もしない
- 計算機は細かい指示が必要
- 「プログラム」は計算機への指示が記述された文書
- 「プログラミング」がプログラムの作成作業
Ruby の単純な例 (irb
)
- スタートメニューから「Ruby 1.9.1-p430」を選択
- その中から Interactive Ruby (
irb
) を選択
→コマンドプロンプトみたいなものの表示
- 何かの計算式を入力
例: 123*456
- 結果を確認、他の式も試す
exit
で終了
Ruby の単純な例 (プログラムの実行)
- スタートメニューから「Ruby 1.9.1-p430」を選択
- その中から Start Command Prompt with Ruby を選択
→コマンドプロンプトみたいなものの表示
- プログラムを記述 (又はダウンロード)
- >
ruby program_name.rb
で実行
- 結果を確認
Ruby の歴史
- 1993年からまつもとゆきひろ (松本行弘、Matz)
が開発開始
目標: Perl の改善版
- 2000年から欧米でも人気を集める
- 2004年から Ruby on Rails
で更に注目
なぜ Ruby
- 簡単で強力な概念
- 短い記述
- 手軽な実行
- 入り口が広い
- 奥が深い
Ruby の応用例
- Ruby on Rails (ウェブサイト作成枠組み)
- Twitter (呟き)
- Hulu (テレビ・ビデオ)
- Slideshare (発表スライド共有)
- Github (プログラムソース共有)
- Cookpad (レシピ共有)
- 価格.com (値段などで商品選び)
- ...
- Adhearsion (電話制御枠組み)
- ...
授業の日程
プログラミング基礎 II の日程
Ruby の実装
- MRI (Matz's Ruby Implementation、C ベース)
- 1.8 系
- 1.9 系 (YARV,最新の正式版は 1.9.2)
- JRuby (Java ベース)
- IronRuby (.net ベース)
- Rubinius (Ruby を Ruby で実装)
- Maglev (Smalltalk ベース) など
Moodle への登録
Moodle はオープン・ソースの電子学習支援システム
- 登録の種類
- 新しいアカウントの作成 (学生の一部)
- 新規アカウント記入項目 (学生の一部)
- パスワード忘れの場合 (学生の一部)
- コースへの登録 (全員)
登録の種類
- 前期からパスワードを覚えている学生:
「ログイン」からコースの登録
- パスワードを覚えてない学生
「パスワードを忘れました?」からコースの登録
- その他新規の学生:
「新しいアカウントを作成する」からコースの登録
新しいアカウントの作成
新規アカウント記入項目
- ユーザ名: 必ず学生番号 (八桁、例:
15910234
) を使う
- パスワード:
自分だけしか分からないものにする。必ず忘れないように!
- メールアドレス:
必ず大学のウェブメールアドレス
(例: a5910234@aoyama.jp
)
- 姓・名: (漢字の) 実名に限定
- 姓 (苗字) と名前を逆にしないこと
記入が終わったら「アカウントの作成」を選択
しばらくするとウェブメールに確認メールが到着
確認メールに入っているリンクをクリックするとユーザ登録の確認が完了
しばらく来なかったら「迷惑メール」も要確認
パスワード忘れの場合
ログインページの左側の「パスワードを忘れました?」を使って、新しいパスワードを自分のウェブメールに送信を要請
無意味で覚えにくいパスワードになるのでパスワードを変更:
ログイン後ページの最上の「あなたはだれだれとしてログインしています。」の「だれだれ」を選ぶ。
プロフィルのページの下の方に「パスワードの変更」のリンクがある。
コースへの登録
アカウントを作成したら、
次に「プログラミング基礎 II」を選択
次のページに登録キー (*****) を入力
注意:
履修登録も Moodle でのコース登録も単位取得の前提
Ruby の単純な例 (ruby
)
- スタートメニューから「Ruby 1.9.1-p430」を選択
- その中から Start Command Prompt with Ruby を選択
→Ruby が使えるコマンドプロンプトの表示
z:
で Z ドライブに変更
mkdir Ruby
で授業用ディレクトリを作成
(今回だけ)
cd Ruby
で授業用ディレクトリへ移動
notepad hello.rb
でメモ帳を起動、プログラム作成開始
- メモ帳で「
puts 'Hello World!'
」を入力、保存
ruby hello.rb
で実行
コマンドプロンプトの簡単な使い方
主なコマンド:
dir
現在いるディレクトリのファイルを表示
mkdir example
新しいディレクトリ (名前が
example) を作成
cd example
サブディレクトリ (名前が
example) へ移動
cd ..
一つ上のディレクトリへ移動
ruby test.rb
Ruby で test.rb
というプログラムの実行
エディタの選択
- 学校のパソコンではEmEditor や秀丸を推奨
- そのほか多数あるが、Notepad++ や Komodo Edit を推奨
- メモ帳と notepad2 は Ruby に対応してないので不便
演習 1: Ruby のインストール
(個人パソコン限定)
演習 2: データの収集
- 有名人など (最低五名) のデータ
(名前、年齢、生年月日、身長、体重、肩書、趣味など)
を収集
- 自分の身の回り、専門分野などにあるデータを調査