計算機実習 I
第一回: 演習環境の使い方
簡単なプログラムの作成
エラーの場合の対応
Martin J. Dürst (テュールスト
マーティン ヤコブ)
duerst@it.aoyama.ac.jp, O 棟
529号室
授業全体の目標
去年からの変更:
- 章の順番の入れ替え
- ポインタを二回に拡大
- 演習問題の変更・充実化
プログラミングの心構え
- 要求を見つけるところから動くプログラムまで
- プログラムを書くスタイルは色々:
- 早く書き下ろして、後で修正する
- 丁寧に正しく計画的に
- 体調に左右されがち
C 言語の位置づけ
- 「高級プログラム言語」とか「第三世代プログラム言語」の一つ
- FORTRAN や COBOL より体系的にできている
- Unix の開発のために作られている
- 現在膨大な役割を果たしている:
- Unix/Linux, Windows, MacOS,...
- Java, C#, Perl, Python, Ruby,...
- Web Server,...
各講義の構成
- ミニテスト (10分程度)
- 説明 (40分程度)
- 実習 (残り、場合によって延長)
- ミニテストの代りに復習テストがある
- 途中一回と最後の二回は演習のみ
- レポートもある
- 最終試験もある
演習の環境
- 一般的に最低の環境:
- エディタ (メモ帳、vi、emacs 等)
- シェル (MS Windows で cmd)
- コンパイラ
- 使う環境: Microsoft Visual C++
- C++ の機能は使わない
- 自分のパソコンにインストール希望の場合には B
棟 418 号室ヘ
- 環境のデモ: C の簡単なプログラム
C の簡単なプログラム
#include <stdio.h>
int main (void)
{
printf ("Hello World!\n");
return 0;
}
Edit - Compile - Go
プログラミングは三つの作業の繰返しである:
- Edit: プログラムを書く、修正する
- Compile:
人間の読めるプログラムから機械が実行できるプログラムへ
- Go: プログラムを実行してみる
コンパイラではなくてインタプリタを使う言語を使うと
2. と 3. がまとめて実行
F5
でほぼインタプリタの感覚でプログラミングできる
ファイル・フォルダの三つの見方
- Visual C++ から
- エクスプローラから
- コマンドラインから
- 「ファイル名を指定して実行」で
cmd
を入力
- フォルダーを変更したい場合には
cd
folder を使う
- 一つ上のフォルダーに行くためには
cd ..
を使う
- フォルダー内のファイルのリストは
dir
でできる
ファイルの種類
- ワークスペースファイル: .dsw
- プロジェクトファイル: .dsp
- ソースファイル: .c, .cpp
- ヘッダファイル: .h
- オブジェクトファイル: .obj
- 実行可能ファイル: .exe
\
と ¥
の話し
- "
\
" (backslash, reverse solidus)
は日本語のシステムでよく"¥
" (yen sign)
と見える
- 7bit/8bit 文字コードの次代からの残り物
- Unicode の場合には別文字:
- U+005C REVERSE SOLIDUS
- U+00A5 YEN SIGN
- 対策:
- 文法的に使う "
¥
" を頭の中で
"\
" に置き換える
- 「円」等の意味で使う場合にはできるだけ U+00A5
や全角の
¥
を使う
識別子 (identifier, 名前) の制限
- 英字 (
A-Z
, a-z
, _
)
から始まる
- 英字か数字 (
0-9
) で続く
- 長さには制限がない
- 最初の少なくとも 31 文字が有効である
- 但し、最初の 6
文字だけを有効にする処理系もある
- 大文字と小文字は区別される
- キーワード (予約語、reserved words) は使えない
識別子の選び方
- 分かりやすい
- 短いが、短すぎない
- ローマ字の日本語より英語がいい
今日の演習
- 01A1 はとばしてよい
- 01B2 は初心者はやらなくてよい
- 01C2 を 01C3 の後にやった方がいいかも
次回の準備
- C: ドライブに作ったプログラムを忘れずに Z:
ドライブに移す
- 今日の復習
- 初心者: 01B2 を完成する
- 新訂新 C 言語入門の 2.7 節と 3 章 (pp. 38-73) を読む