第十回: yacc 系ツールの演習 (続き)・意味解析と中間表現
2007 年 6月22日
http://www.sw.it.aoyama.ac.jp/2007/Compiler/lecture10.html
duerst@it.aoyama.ac.jp, O 棟 529号室
© 2005-7 Martin J. Dürst 青山学院大学
提出: 再来週の木曜日 (6月28日) 19時00分、O 棟 529号室の前
簡単な電卓を有理数の電卓に拡張してください。
有理数の表し方として、[分子,分母]
を追加
して下さい。
[]
内には割り算は許されないように文法を設計してください。
rational.lex
と rational.y
を A4
の紙で提出ください。
[]
内と[]
外を別々用意する宿題のスタートのためのファイル: makefile, calc.y, calc.lex
bison -v
で作った機械の明細のファイルを作成
(例: calc.output)#define YYDEBUG 1
でデバッグを ON文法 | Type | 言語 | オートマトン |
句構造文法 | 0 | 句構造言語 | チューリング機械 |
文脈依存文法 | 1 | 文脈依存言語 | 線形拘束オートマトン |
文脈自由文法 | 2 | 文脈自由言語 | プッシュダウンオートマトン |
正規文法 | 3 | 正規言語 | 有限オートマトン |
error
トーケンを文法に追加できるerror
トーケンの含まれる規則までエラー前のトーケンや非終端記号を捨てるerror
トーケンの後に来るトーケンが来る入力も捨てる字句解析 (lexical analysis)
構文解析 (parsing; syntax analysis)
意味解析 (semantic analysis)
最適化 (optimization)
コード生成 (code generation)
(symbol table)
簡単なプログラム言語と簡単なマシーン・アーキテクチャの場合 (例えば Pascal からスタック・マシーン) には構文解析しながらコード生成を行う (すなわち構文木を生成しない) こともある
構文木の生成: 構文規則ごとの処理で生成。例:
expression: expression '+' term { $$ = $1 + $3; }
を次に変える:
expression: expression '+' term
{ $$ = newnode(PLUS, $1, $3); }
(YYSTYPE
も変更)
構文木は普通二分木が、関数の引数などに特別な措置が必要
(semantic analysis)
(type equivalence)
型が同じかどうか複数の定義がある:
C の例: type-equivalence.c (コンパイル可能か)