http://www.sw.it.aoyama.ac.jp/2008/Math1/lecture5.html
© 2005-8 Martin J. Dürst 青山学院大学
[都合により削除]
今までの論理演算子以外に、回路やプログラミングによく使う演算子がある:
論理関数を実際に計算する回路を作ることが可能
論理演算と電気 (電子) 回路の関係は 1938 年に C. Shannon が修士論文で発表
論理回路の部品は「ゲート」
あるゲートの出力を次のゲートの入力につなぐことが可能
実際の回路では出力を元のゲートに戻すことなどもあるが、その場合には論理回路ではなくなる。
論理回路の場合に真と偽の代わりに 1 と 0 を使うのが普通
NOT ゲート | AND ゲート | OR ゲート |
|
||
XOR ゲート | NAND ゲート | NOR ゲート |
|
この例は半加算器 (half adder) を実現する (足し算一ビットごとに二個必要)
入力 | 出力 | ||
A | B | S (sum) | C (carry) |
0 | 0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 | 0 |
1 | 0 | 1 | 0 |
1 | 1 | 0 | 1 |
NAND だけ (又は NOR だけ) で全ての論理関数が実現可能
証明 (NAND の場合):
標準系で ∧、∨、と ¬ を使って全ての論理関数が実現可能
上記の三つの演算子を NAND で実現できれば証明ができる。
¬ A =
A ∧ B =
A ∨ B =
Q.E.D.
NOR の場合には双対原理を使って証明できる。
(symbolic logic)
A | B | A ↔ B | A → B |
T | T | T | T |
T | F | F | F |
F | T | F | T |
F | F | T | T |
(「=」と「↔」の使い分けに注意)
提出: 再来週の木曜日 (11月6日)、22:00 (厳守)、Moodle
にて。形式はプレーンテキスト。ファイル名は
solution5_xxxxxxxx.txt
(例,
メモ帳など; xxxxxxxx
は八桁の学籍番号)
二つの変数 (例: A, B) で可能な論理関数を全て表に列挙し、それぞれの関数を NOR だけの式で書きなさい。
A = F B = F |
A = F B = T |
A = T B = F |
A = T B = T |
簡単な式 |
F | F | F | F | F |
F | F | F | T | NOR(NOR(A),NOR(B)) |
F | F | T | F | ? |
? | ? | ? | ? | ? |