2014 年 6 月 13 日
http://www.sw.it.aoyama.ac.jp/2014/Compiler/lecture10.html
© 2005-14 Martin J. Dürst 青山学院大学
bison -v
で作成される .output
ファイルと #define YYDEBUG 1
で出力される情報で確認可能make
の活用flex
, bison
, gcc
などを忘れず使うのが難しいmake
コマンドは makefile
の指定に従い、必要最小限の処理を実行→
はタブ;
タブでないとだめ!):target: input1 input2
input3 ...
→target 作成命令
make
だけで makefile 内の最初の target が作成make target
で target が作成makefile.txt
のではなく必ず
makefile
bison
の入力形式の一例%{
#include <stdio.h>
#define YYSTYPE double
int yylex (void);
void yyerror (char const *);
%}
%token NUM PLUS
%%
statement: exp { printf ("Result is %g\n", $1); }
;
exp: exp PLUS exp { $$ = $1 + $3; }
| NUM { $$ = $1; }
;
%%
int main (void)
{ return yyparse (); }
void yyerror (char const *s)
{ fprintf (stderr, "%s\n", s); }
bison
の入力形式の骨格bison 関係の宣言など %{ C 言語の宣言など %}
%%
書換規則 { 実行文 (C 言語) }
書換規則 { 実行文 (C 言語) }
書換規則 { 実行文 (C 言語) }
%%
関数など (C 言語) 関数など (C 言語)
bison
の入力形式の構造bison
専用の指示と C
プログラムの一部分が混在
主に、二つの %%
で区切られている三つの部分からなる:
bison
用の設定など#include
、グローバル変数の定義と初期化、良く使う字句の定義など%{ ... %}
に囲むC 言語そのものと違って、改行、字下げが解釈を左右
bison
の書換規則の実例exp: exp PLUS exp { $$ = $1 + $3; }
| NUM { $$ = $1; }
;
:
使用;
使用(attribute(d) grammar(s))
E0 → E1 '-' E3
E0
) = S(E1
) -
S(E3
)$$ = $1 - $3
bison
の書換規則の文法文法:
書換規則 → 非終端記号 ":
" 右辺列
";
"
右辺列 → 右辺 | 右辺 "|
" 右辺列
右辺 → 記号列 "{
" C言語 "}
"
記号列 → 記号 | 記号 記号列
記号 → 非終端記号 | 終端記号
flex
と bison
の使い方の概要%token NUM PLUS ASTERISK
...#define YYSTYPE int
bison
の開発のコツdiff
コマンドで比較diff
から出力がなかったらテスト成功calc 用テストファイル: test.in, test.check
bison
の仕組みとデバッグbison -v
で作った機械の明細のファイルを作成
(例: calc.output)#define YYDEBUG 1
でデバッグを有効にE → E '-' E | integer
5 - 3 - 7
は (5-3) - 7
か 5
- (3-7)
か問題の例:
E → E '-' E | integer
入力 4 - 5 - 7
に対して複数の解析木が作成可能
解析木によって計算結果が違う
解決方法: 文法の書き換え (左結合の場合)
E → E '-' integer | integer
提出: 来週の木曜日 (6 月 19 日) 19 時 00 分、O 棟 529 号室の前
calc.y を、test.in から test.check になるように完成
calc.y
を A4
(両面印刷、表紙なし、左上ホチキス止め、名前と学生番号をコメントに記述)
で提出
問題点: 出力の改行の差
対応: 改行記号の統一 (notepad2 で File → Line Endings → Unix (LF))