このシステムは,理工系のレポート作成における,学生自身による校正・推敲を支援するものです。
自分の書いた文章は,不備・不具合に気が付きにくいと思いませんか。他人が書いた文章なら簡単におかしなところがわかるのに・・・。自分の文章を客観的に見直すことは,難しいのです。そこで,このシステムは,自分の書いた文章を客観的に見直す手助けをすることを目的としています。
また,皆さんは これまで ,技術文書の書き方を教わっていませんね。実は,高校までに国語の授業で教わってきた作文のルールでは,技術文書のルールに対応できていません。そこで,みなさんが書いた文がルールに沿って書かれているかどうかを自動チェックする機能をつけました。ルールを身につけさせる,という教育効果も狙っているので,システムが勝手に修正してはくれません。最初は指摘事項が多くて修正が面倒かもしれませんが,使い続ければ指摘される項目は徐々に減っていくはずです。
つまりこのシステムは,宿題などのレポートを先生に提出する前に,最低限,ルールが守られているか,適切な文章になっているかどうかを確認・修正するために利用されることを想定しています。そしてみなさんの技術文書作成能力が向上するための手助けになればと考えています。
本システムは,以下の3つのステップにより構成されています。
1.基本ルールチェック
理工系論文の基本ルールに沿って書かれているかどうかをチェック
2.一文可視化
わかりにくい文を修正
3.全体可視化
全体をチェック
最初は細かいミスを修正するところから始め,徐々に視野を広げて修正していきます。